数値が入ったセルをドラグすると、連続した数値が入力される。使い方も簡単なため、初心者から上級者まで広く使われている機能だが、とんでもない数値が入力されてしまうこともある。オートフィルはどんなルールで数値を作成しているのだろうか。

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 Excelの入力作業を楽にするために欠かせないのが、オートフィル機能だ。これは連続するデータを入力するときに、大きな威力を発揮する。先頭のセルにデータを入力して、アクティブセルの右下に表示される「■」をドラグすればいい。先頭のセルが「1時」であれば「2時、3時、4時…」が、先頭のセルが「1月」だったら「2月、3月、4月…」と入力される。

 ところがこのオートフィル、場合によっては望む結果にならないことがある。上の図を見てほしい。「5%」と入力されたセルからオートフィルを使って連続データを入力すると「6%、7%、8%…」とはならず、「105%、205%、305%…」のように、とんでもない連続データが作成されてしまう。これはいったいどういうことだろう。今回は、オートフィルの仕組みを探ってみよう。