少しずつなら読めるかも?!

 インターネット上には膨大な数の文学作品が公開されています。例えば、青空文庫のサイト(http://www.aozora.gr.jp/index.html)からは、8000以上の作品が無料でダウンロードできます。夏目漱石、宮沢賢治など文豪たちの著作権の保護期間が切れた作品が多くあります。学生時代から一度は読んでみたいと思いつつも、なかなか読めなかったものも多いのでは?

 そこで、お目当ての作品を、毎日無理のない分量だけ切り出して、携帯電話へメールするなら、通勤時間やちょっとした空き時間に読むことができると思います。

図1 テキストを1日分ずつに分割してからメールします
図1 テキストを1日分ずつに分割してからメールします
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【使い方】

 今回のプログラムでは、特定のフォルダに、読みたい作品のテキストファイルを入れておくと、毎日スケジュールに沿って指定した分量を切り出してメールするというものになっています。

 プログラムを実行する前の準備としては、あらかじめ青空文庫から読みたい作品をダウンロードしておきます。何作品でもOKですが、このプログラムでは、テキストファイルを処理しますので、ZIPファイルは解凍し、テキストファイルを1つのフォルダにコピーしておきます。

 そして、以下のなでしこプログラムを実行してください。まず、どのフォルダにあるテキストファイルについて処理するのかを尋ねられます。そこで、テキストファイルのあるフォルダを指定します。

 プログラムはテキストを日付分に区切り直して、別のフォルダに保存します。次にメール送信用のスクリプトを自動生成して、タスクスケジューラーに登録します。

※当然ですが、メールの送信時刻にパソコンを起動しておく必要があります。タスクスケジューラーには、スリープ中でも自動復帰するという「タスクの実行時にスリープを解除する」というオプションがあります。電気代が気になる方は、これを利用すると良いでしょう。