今回は、学校や仕事の行事の予定を一括で Google Calendar に登録する方法を紹介します。Google Calendar は便利で、Web に一般公開したり、特定の人にだけ公開したりという使い方も可能です。

●紙の予定表を Google Calendar に登録するまで

 今回紹介するのは、筆者が必要に迫られて行った作業の流れとプログラムです。というのも、学校の1年間のスケジュール表が紙で配布されたのですが、予定が毎週あり、これを一つ一つカレンダーに書き写すのが大変でしたので、何とか自動化しようと思ったのです。

 元のデータは紙ですから、スキャナを使って読み取り、読み取った結果をなでしこで整形して、それを一気に Google Calendar にインポートしてみたのです。

▲今回使ったツール

・Canon製のスキャナ(実売1万円程度)
・スキャナに付属していたOCRソフト(文字の読み取りソフト)

・なでしこ(データの整形に使う)
・Google Calendar

 最近のスキャナは、値段も安い上に、文字の読み取りソフト(OCRソフト)が優秀ですので、そこそこ短時間のうちに、Google Calendar に予定表をインポートさせることができました。また、学校の仲間とカレンダーを共有することもできました。

●予定表の読み取り

私に配布された予定表は以下のように、何月何日にどんな予定があるのかという、簡単な予定の一覧でした。毎週同じ曜日に同じ予定があるのかと言えば、そんな単純なものではなく、不定期の予定の連続です。そしてこの表は綺麗に印刷された予定表で、たぶん、Excel か Word で作成されたもののように見えます。そこで、印刷前の電子データを頂けないかと交渉したのですが、残念ながら、予定表を電子データでもらうことはできませんでした。

予定表の例:
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*** 4月の予定 ***
4月03日 19:00 ○○サークル懇親会(部室)
4月08日 20:00 ○▲勉強会(A会議室)
4月10日 18:00 ○×レポート提出期限
4月14日 19:00 ○▲勉強会(C教室)
4月17日 17:30 ×▲レポート提出期限
4月24日 18:00 ××レポート提出期限
4月30日 13:00 ▲▲不定期勉強会(A教室)
*** 5月の予定 ***
5月08日 15:00 ×○レポート提出期限
5月12日 14:00 ▲▲勉強会(B教室)
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 そこで、予定表をスキャナで読み取り、OCRソフト(文字の読み取りソフト)に掛けてみました。やはり、完璧に読み取ることは難しく、文字が化けているところもありましたが、意味はだいたい分かりますので、意味不明なものだけを軽く修正しました。ただし、重要な日付や時刻の情報は、カレンダー登録時に間違っていると大変ですので、この部分は見直しと修正が必要でした。また、テキストエディタの機能を利用して、全角と半角の揺れも修正しておくと良いでしょう。