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尾花紀子「IT時代の子どもたちへ」

【情報モラル動画付】ITへの入り口に立つ子たちに最初に教えたいこと

尾花 紀子=ネット教育アナリスト 2009/03/28 PC Online

 桜咲く春休み。新年度の進級・進学を目前に控え、今回は、お子さんがパソコンやケータイを意識し始めるときのためのアドバイスを、動画メッセージ付きでお届けしたいと思います。

インターネットそのものは危険ではありません

 ネットを使い始める頃のお子さんを持つ保護者層の中心は1970年代生まれなので、「ネット」イコール「危険」と考える人は、それ以前の世代に比べれば少ないのですが、それでも子どもたちには「危険」で「使わせたくないもの」だと感じているお母さんはまだまだいらっしゃいます。

 ですが、これまで幾度もお話ししてきたとおり、インターネット(含:ケータイネット/以下同様)はお子さんの将来には不可欠となる道具だということは否定しようのない事実。子どもたちは、メール一つをとっても、きちんとしたやり取りができるかどうかで就職活動が左右されるくらいの影響力を持っている時代を生きていくことになるのです。

 では、その子どもたちを危険にさらしている一番の要因は、何だと思いますか?それは、他ならぬ周囲の大人たちの対応です。ある程度分別がつくようになってからネットを使い始めた大人たちは、分別がつく前の子どもたちが相手であっても、つい、自分たちが教わったときと同様“操作方法”から教えようとする傾向があります。すなわち…

子どもたちは、使っている間に自然と体得できる操作方法ばかりを教わり、「何が危険なのか」+「何をしていいのか、何をしてはいけないのか」という大切なことを教わらずに使い始めてしまう。

…ことになる。これこそが、最大の問題点なのです。人生経験が短く、大人ほどの判断力が備わっていない子どもたちが何かに巻き込まれてしまったり、何かを引き起こしてしまったりするような状況を作りだしているのは“ネットの危険性”そのものではなく、“ネットの歩き方を教えてもらえない環境”にあるわけです。

パソコンもケータイも、刃物などと同じ“道具”だと考えてください。刃物は、私たちが生きていく上で欠かせない道具であり、それがなければ、衣食住に関わるあらゆるものを作ることはできません。でも、正しく教わる機会に恵まれず、誤った使い方をしてしまうと人を殺めたり傷つけたりしてしまうことにもなります。

デジタルツールも同様、危ないからと取り上げるだけでは、自由に使えるようになった途端、大怪我や大事故につながります。将来不可欠な道具だからこそ、最初の一歩を誤らずに、正しい使い方(≠操作方法)へと導いてあげましょう。

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