またしてもオランダの公共放送局radio4が気前のよすぎるサービスを開始してくれた。2008年秋、同国のロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の創立120周年を祝して、過去のライブ録音を無料でダウンロードさせてくれたばかりだが、今度は指揮者ベルナルト・ハイティンクの生誕80周年を記念して、またしてもライブ録音を無料で配布してくれている。

radio4の指揮者ベルナルト・ハイティンク生誕80周年を記念特設ページ
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 ラインアップは以下の3つの交響曲。

 ビゼー:交響曲ハ長調 (2000年録音)
 シューマン:交響曲第1番「春」 (1981年録音)
 ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」

 いずれもベルナルト・ハイティンク指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団による演奏だ。ベルナルト・ハイティンクは現代を代表する巨匠指揮者と言っていいだろう。先月シカゴ交響楽団との来日公演を終えたばかりで、80歳を迎えてもまだ旺盛な活動を続けている。ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団はかつてそのハイティンクを20年以上にわたって首席指揮者として迎えた欧州屈指の名門オーケストラだ。

 英国の音楽雑誌グラモフォン誌が発表した2008年のオーケストラ・ランキングでは、ベルリン・フィルとウィーン・フィルを抑えて見事世界のナンバーワンに評価されている。まあ、この種のランキングに意味があるのかどうかはともかくとして、コンセルトヘボウ管弦楽団が最高水準のオーケストラの一つであることには異論がない。