前々回より、なでしこでデータベースを利用する方法を紹介してきました。そこでは、主に、SQLite を使う方法を紹介してきましたが、今回は、Access や FileMakerと接続する方法を紹介します。

ADOとデータベース

 前回も紹介しましたが、なでしこでは、組み込み型のデータベース SQLite2 と SQLite3 が利用できるようになっています。これに加えて、「ADO」でデータベースを操作することができる機能も備えています。

 ADOとは、 Microsoft によって提唱された、データベースにアクセスするためのソフトウェア部品(コンポーネント)です。これにより、Access、Oracle、MySQL、MS SQLServerなど、多くのデータベースを扱うことができます。(なでしこで手軽に接続できるのは、これら4種類のデータベースですが、ADOに対応しているデータベースなら接続文字列を工夫することで利用できます)

 ADO経由でデータベースを操作する場合には注意すべきことがあります。それは、なでしこからAccessのデータベースを利用する場合にはAccessが必要となりますし、FileMaker のデータベースを利用するにはFileMaker が必要となることです。つまり、なでしこは単に各種データベースに対して操作を仲介する働きを演じるだけで、実際にデータベースを操作するのは、その専用のソフトウエア自身なのです。

 それでは、データベースごとに簡単な使い方を紹介したいと思います。