先々週にお伝えした「YouTubeシンフォニーオーケストラ」の入賞者がついに発表された。動画投稿という、かつてない形のオーディションでメンバーが集められたこのオーケストラ、YouTube上での一般ユーザー投票やプロ・オーケストラ団員の審査を重ね、最終的なメンバーが決められた。受賞者たちは来る2009年4月15日に、ニューヨークの音楽の殿堂カーネギーホールにて、名指揮者マイケル・ティルソン・トーマスの指揮のもと、タン・ドゥン(譚盾)作曲のインターネット交響曲第1番「エロイカ」を演奏する。
YouTubeによれば、全世界より3千件以上にもなる動画による応募があったという。ということは、オーケストラのサイズを80人くらいと見積もっても、約40倍の狭き門だったということになる。
では、栄えある受賞者のみなさんがどんなメンバーか、見てみよう。サイト上にはオーケストラの編成図が載っており、該当の楽器のエリアをクリックすると、めでたくオーケストラの一員として迎えられた楽団員の投稿動画を視聴できるようになっている。それぞれのメンバーの(たぶん)居住国が国旗のアイコンで表現されている。各パートの人数をざっとカウントしてみた。なお、第一ヴァイオリンと第二ヴァイオリンは区別されていない。
弦楽器 | ヴァイオリン 31名、ヴィオラ13名、チェロ 10名、コントラバス8名 |
木管楽器 | フルート2名、オーボエ2名、クラリネット4名、ファゴット2名、ピッコロ1名、コントラファゴット1名、イングリッシュホルン1名 |
金管楽器 | ホルン4名、トランペット3名、トロンボーン3名、チューバ1名 |
打楽器 | ティンパニ1名、その他5名 |
ハープ | 1名 |
ピアノ | 1名 |
その他? | 1名 |
なんと総勢95名の大所帯である。フルートやオーボエなどは必要最小限の2名しかいないが、弦楽器が多めに採用されているのと、ピアノやマリンバなど普段オーケストラでは出番の少ない楽器も含まれているので結構な人数になった。