Webサービスと連携することを主要な機能とするデジタルガジェットのことを「Webガジェット」と呼ぶらしい。今回紹介する「chumby」(チャンビー)は、米Chumby Industriesというベンチャー企業が開発したWebガジェットのひとつ。無線LANでネットにつなぎ、単機能のコンパクトなアプリケーションである「ウィジェット」を使って、天気予報やニュースフィード、SNS系サイトの新着情報確認などが行える。WindowsサイドバーやGoogleデスクトップでいう「ガジェット」(Mac OS XならDashboardの「ウィジェット」)専用端末、といえばイメージしやすいだろうか?
chumbyは機能のユニークさに加え、搭載ソフトや本体の設計を公開していることでも注目されている。ウィジェットクリエーターだけでなく、「システムハック派」や「工作派」ユーザーも注目しているようだ。
マーケティング手法やビジネスモデルも興味深いのだが、今回の主役はあくまでもchumbyという製品そのものだ。
国内ではジークスが正規代理店となり、2008年10月末より英語版(インターナショナル版)の一般販売が同社のオンラインストアで始まった。現在は、ビックカメラ有楽町本店とビックカメラ.com、ソフマップ秋葉原本館とソフマップ・ドットコムでも販売されている(2009年2月21日よりビックカメラ新宿西口店でも販売開始)。実勢価格は2万9400円。
2008年末には日本語化キットRC(Release Candidate:「最終候補」と訳される)版が配布され、2月中にはクライアントが完全に日本語化された、いわば「日本語版chumby」の投入も予定されている。
今回はインターナショナル版を購入。手元で日本語化キットRC版を導入して試してみた。日本語化キットのインストールは、ダウンロードしたZipファイルの内容をUSBフラッシュメモリーにコピーし、それを接続してchumby本体の電源を入れるだけという簡単さだった。