昨年末、ある大手書店の方に、そのお店の売上ランキングを見せて頂きました。驚いたのは、パソコン部門のランキングです。ベストテンのうち、何と6冊がDVDコピーに関するムックや書籍でした。この分野に対するユーザーの関心がいかに高いか、改めて認識させられました。

 しかし、これらの書籍のなかには、著作権法上の制約をまったく考慮せず、違法な方法でプロテクトを外しているものも多数存在します。つまり、読んだ通りに実行した読者は、違法行為に手を染めることになるのです。こうした事態を野放しにするのは、決して望ましいことではありません。

 そこで、日経PC21では、文化庁や経済産業省が主管する関連法規を徹底的に調べ上げ、法律で許される範囲と許されない範囲を明確に線引きし、その許容範囲内でコピー方法を紹介することにしました。DVDをコピーする際、ポイントは二つあります。一つは、コピーしたDVDを私的使用の範囲内で利用すること。もう一つは、外してよいプロテクトと外していけないものをしっかり判別すること。

 この1月24日に発売した日経PC21の3月号では、この二つのポイントを徹底的に解説しました。編集部の勝手な法解釈を押しつけるのではなく、文化庁の文化審議会が出した報告書を基に、客観的な線引きをしています。「DVDのコピーに関心があるが、法的なリスクも気になる」という方、ぜひご一読ください。