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林 伸夫「Long and Winding Mac」

日本のユーザーはデジタルコンテンツの破壊者か

林 伸夫=インフォメーション・コンシェルジュ 2009/01/20 PC Online


 アップルは2009年の年頭(1月7日)に米国におけるiTunes Store配信の楽曲全部を「DRMフリー」にすると発表した。DRM(ディジタル著作権管理機能)なんて、難しい言葉が使われているから、私の周りにはまだピンと来ていない人が多い(写真1)。

写真1 1月7日、iTunes Storeで配信している楽曲は「すべてDRM無しになる」と発表する、フィル・シラー上級副社長
[画像のクリックで拡大表示]

 「DRMフリー」を言い換えると、コピープロテクトを廃止するということだ。

 iTunes Storeから購入した楽曲は、これまで、認証を受けたパソコン5台までに入れて楽しめた。iPodやiPhoneへは何台でも同期させて持ち出せるが、いったん持ち出した楽曲を他のiPodやパソコンに移し替えることはできない。また、iPod以外のポータブルプレーヤー、例えばソニーの「ウォークマン」などに入れて持ち歩くことはできなかった。それらの禁止事項が「すべて解除」になったのだ。

 裏返して赤裸々に書けば、iTunes Storeから購入した「DRMフリー」(iTunes Plus)の楽曲は、どのパソコンにコピーしても再生できるし、何台に入れても構わない。Macで買ったものをWindowsマシンに持って行こうが勝手。ウォークマンだろうが、デジタルテレビだろうが、家庭内コンテンツサーバーだろうが、何でも再生できてしまうというわけだ。

 アップルにとっては、これまではiTunes Storeで購入したものはiPodでしか再生できなかったから、iPodの販促に直結させるという重大な意味もあった。この垣根がすべて取り払われる。ビジネス的には大きなリスクでもある。

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