アウトラインプロセッサを使っているだろうか? 僕の場合は、仕事柄、ずいぶん前から活用していた。単行本や雑誌の特集など、長文を執筆する際の内容整理に重宝していたのだ。

 だが、そんな使い方とは別に、いわゆるアイディアプロセッサ的にも便利に利用できる。思いついたり、調査した情報をどんどん入力し、後で位置を入れ替えたり階層を整理するのに役立つのだ。ワープロにはない便利さが確かにある。

 アウトラインプロセッサは、美しい書類を仕上げるためのソフトではないので、機能的には比較的シンプルだ。例えば、完成した書類を印刷しても、どのソフトで作ったかわからないだろう。つまり、得られる結果には、ソフトによる違いがほとんどないのだ。

 何を言いたいかというと、「アウトラインプロセッサは、プロセス命のソフトだ」ということ。つまり、得られる結果が大切なのは言うまでもないが、結果を導き出すための作業性の良さ、思考との直結性を重視するべきソフトなのだ。

 だから、アウトラインプロセッサはそれぞれ、アイディア勝負でいろいろな機能を盛り込んでいて、どれもなかなか魅力的だ。今回取り上げる「Tree」は、一般的なアウトラインプロセッサの階層表示だけでなく、ツリー表示ができるのが最大の特徴だ。あえて言うなら、最大の違いはその点だけである。ソフト名からしてもTreeなのだから、当然と言えばそれまでだが。

 TreeはWebからダウンロードすれば利用できる。試用版でも時間制限なく利用可能だが、25個以上の項目を含む書類を開いた際に、項目の編集など一部操作が行えないとされている。本記事を読んで、ちょっと試してみる程度なら、利便性をきっちり確認できるだろう。

スタート画面。個条書きをどんどんしていくと考えればわかりやすい
スタート画面。個条書きをどんどんしていくと考えればわかりやすい
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この画面で白くハイライトになっているのが「ノート」だ。参考情報を書き込んでいける
この画面で白くハイライトになっているのが「ノート」だ。参考情報を書き込んでいける

ツリー表示はこのようなインタフェースになる。ツリーは、残念ながら3階層までだ
ツリー表示はこのようなインタフェースになる。ツリーは、残念ながら3階層までだ
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アウトライン表示は、一般的なアウトラインプロセッサと同じだ
アウトライン表示は、一般的なアウトラインプロセッサと同じだ
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