さて、報告が遅くなりましたが、2008年9月1日。面白法人カヤックと(株)クーピーが合併致しました。

 クーピーという会社は、面白法人カヤックの関連会社です。

 カヤックの設立が1998年、クーピー設立は2001年。カヤックの創業3年後に分社してクーピーができました。自社サービスはカヤック、クライアントから請け負う制作はクーピーということで業務を棲み分けることに決めたからです。ただ会社は分けたものの、僕の中では、あくまでクーピーはカヤックの一部署と位置づけて考えてきました。

 これについては以前の記事でも書きました。

 その記事の中にも書きましたが、カヤックという組織の良さは、自社サービスと受託サービスの両方をやっていることだなと年々自覚するようになりました。そして毎年のように、カヤック&クーピー合併論は出てはいたのですが、面倒なことなのであと回しになっていました。が、10周年を迎えた今年、とうとう合併することを決めました。

 もちろん、合併しようしようと思いつつ今まで踏み切らなかったのは、「面倒だから」という理由だけではありません。会社が分かれていることでいいこともある。合併することでよくなることもある。それをロジカルに全部箇条書きして、天秤にかける。その作業をして見ても、必ずしも合併した方がいいとも言い切れない。つまり、いまひとつ確信がもてないという状況が続いていたからです。実は、9月1日をすぎた今でも、この選択がどのような結果に繋がっていくのかは見えていません。

 でも、よく考えたら世の中、「こっちの方がいい」と確信をもてることの方がまれで、どっちに転ぶかわからないことばかりです。そういう時どうしてもめんどくさいことは後回しになって、自分で自分にやらない理由を見つけて、「やらない」ほうをチョイスしがちです。でも、直感的に「やろう」と思ったことは、面倒くさがらずに挑戦する。「何もしない」ということがもっともダメで、とにかく「何かをする」、言い換えると「変化」を大切にする。これがカヤックという会社の文化でありたいと思っています。

 ちなみに、変化を大切にしている企業といえば、リクルートです。僕がすごいなぁ、と思う企業のひとつです。この企業の社是「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」。すごく良い言葉だと僕は思っています。リクルートの方、リクルート出身の方とはよく仕事をさせていただく機会もあり、そのたびに勉強させていただきます。