数値を雄弁に語る「グラフ」は、報告書やプレゼン資料の必須要素。だが「横棒グラフ」を作って頭を悩ませるユーザーは意外と多い。表とグラフの項目が、標準では“上下逆さま”に並んでしまうのだ。エクセルが悪いのか操作が悪いのか、原因と対処法を解説しよう。

 エクセルを操作していると、予想外の動作に困惑してしまうことがある。自分の操作ミスが原因ならあきらめも付くが、基本通りに正しく操作しているのに思い通りにならないと、「エクセルの不具合か?」と疑いたくもなる。

 そんなトラブルの一つが「横棒グラフ」の並び順だ。ある表を基に横棒グラフを作成すると、標準では、元の表に並んでいる項目の順番と、グラフに配置される項目の順番が“上下逆さま”になってしまう。これでは、項目とグラフの対応関係を誤解する恐れもあるし、「数値の大きい順に上から並べる」などと表の並び順を決めているときに、グラフだけ逆さまになるのは都合が悪い。

 しかしながら、これはエクセルの不具合ではない。エクセルにはグラフ作成上のルール(仕様)があり、それを忠実に守っているだけなのだ。

[画像のクリックで拡大表示]