カヤックでは、昨年の7月より、週1回「カヤック魂」と称するメルマガを発行しています。ちょうど1年間配信したこの「カヤック魂」も、終わることになりました。そして、今週からはあらたな装いをもって新メルマガが登場します。

 今回は、その新旧メルマガで編集長をつとめる松浦に1年を振り返って寄稿してもらいました。

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 カヤック魂を担当しておりました松浦です。ちょうど昨年の今頃、完全手探りでスタートしたカヤック魂も、先週で一旦終了となりました。つたなくも1年間毎週欠かさず配信してまいりましたが、1年は意外と短いもので、正直なところ、振り返るほどの幅を感じていません。

 ですが、1年間「毎週何らかのカヤックらしいニュースを発信し続ける」というタスクを与えられたおかげで、自社に対する客観性を強く意識するきっかけになった気がします。

 ちなみに、個人的に思い入れの強かったコーナーを少し振り返ると、やはり社内外でもいちばん人気のあった「ワガシャのホープ」でしょうか。

 まずは、ワガシャのホープとは。

 このコーナーは、カヤックの伝統でもある「俺サイコー!」の精神にのっとり、衆目にさらされたこのメルマガで、メンバー1人1人を不必要なぐらいに褒めちぎることで、より一層、1人1人の個性を伸ばしたい!という、言うなれば、メンバーの鼓舞・教育・自愛を目的とした、自分達のためだけのコーナーです。

 上記の通り、毎週代表の柳澤が各社員を一人ひとり褒めちぎっていく完全なる内輪ネタコーナーでありましたので、数回やれば打ち切りにしようとさえ思われていた企画でした。

 ところがフタを開けてみると意外な人気。カヤック魂宛で届く感想はおおむねワガシャのホープに偏っており、そのおかげで思わぬ世情を知ったと言えば大げさでしょうか。カヤックというマルっとした集合体よりも、より企業の実態に近い「人」への興味を感じていただいているのだとすれば、それは本当に光栄な事。あまりにフランクに始めてしまったものの、これはちょっと身を引き締め直さなければならないと感じた事を覚えています。

 でもなぜこのコーナーはこんなに多くの方に興味を持っていただいたのか。

 他人が他人を褒める。

 私だったらどうだろうと考えた時に、「うん、やっぱり興味を抱くかもしれない」と感じました。

 誰かを褒めるその行為によって、褒められる側よりむしろ、褒める側の技量をうかがい知ることができます。どういう視点の評価軸を持っているのか。心理をどう読んで、引き出しているのか、など、ストーリーの面白さというより、その人のノウハウを読み解く事ができるところに、面白さを感じるのではないかと思ったりするのですが、ただし、サービス紹介などその他のコーナーが徐々にルーティン化してしまい、記事として深みのないものとなりがちであった事も、ここが注目される必然的な理由なのかもしれません。。。