ケータイの電話帳(アドレス帳)には、さまざまなデータを登録できる。電話番号、メールアドレスはもちろん、最近は住所やURL、誕生日などを入力できる機種も多い。フル活用すれば、自分がコネクションを持つ人たちの情報を一括管理できるデータベースになりうる。

 ただし、これらの情報をケータイのテンキーで手入力するのは手間がかかる。そこで今回は、パソコンでケータイの電話帳を編集する方法を紹介したい。ケータイを紛失したり、どこかに置き忘れたりしたときに備えて、電話帳データをバックアップすることにもつながるので、一石二鳥の活用術といえよう。

 まず、お薦めしたいのが、ケータイ会社が無料で配布する専用のデータ管理ソフトを使うやり方だ。NTTドコモのユーザーは「ドコモケータイdatalink」を、ソフトバンクモバイルのユーザーは「ソフトバンクユーティリティソフト」を、それぞれのWebサイトからダウンロードできる。au(KDDI)は、付属の「au Music Port」または「LISMO Port」というソフトに、アドレス帳をバックアップできる機能が付いている。ケータイとパソコンとの接続には、専用のUSB接続ケーブルを使う。ドコモとソフトバンクは、事業者系列店などで数百円程度で購入できる。auは端末購入時に同梱されている。

 各ソフトの詳しい利用手順はここでは割愛するが、基本的にどのソフトでも大きな違いはない。例えば「ドコモケータイdatalink」の場合、ソフトを起動してからケータイを接続し、パソコンに読み込みたいデータを選択すると、パソコン側とケータイ側の双方で事前に設定した暗証番号を入力する画面が表示される。認証後、データが同期される。ソフトで編集したデータをケータイに書き込む場合も、同じように操作する。

 このソフトの場合、電話帳データのほかに、送受信メールやスケジュール、撮影した静止画・動画などをパソコンに保存することもできる。これらのデータは、機種変更時にショップでは新機種に移してもらえないので、ソフトをダウンロードしておくと重宝するだろう。

 ただし、ケータイは機種ごとに仕様が異なり、古い機種では対応していない場合もある。ケータイ側での操作も微妙に異なることがあるので、操作に迷ったときは取扱説明書や各社のウェブサイトのFAQページなどを閲覧することをお薦めする。