人の印象というのは、意外と簡単なところで決定づけられたりするものです。その人の身なりや所持品によって、イメージが良くなったり、悪くなったりすることは多々あります。

 例えば先日、可憐でありつつ仕事もできそうな感じの方が、打ち合わせでどっこいしょと、なんとも分厚く時代遅れなノートパソコンを持ち出したのを見て、一気に印象が変わってしまった(えーと、つまり、鈍くさく見たというか、なんというか・・・)という経験がありました。  自分自身のこの時の気持ちを改めて思い出して、逆に僕自身が持っているモノで、僕もそのようなギャップというか異質な印象を与えることがあるのだろうなと考えたわけです。そこで身の回りを見渡してみました。

 あった。ありました。あちゃぁ、これはひどい。

それは携帯電話です。

 何カ月か前、走行中の車から携帯電話を落としてしまいまして。その際に、画面に見事な蜘蛛巣状のヒビがビキビキーッと入ってしまいました。

 まぁ、でも、通話ができるのでいいかと思いながら使い続けていたのですが、もしかしたらこんな気の毒な携帯電話を使っている僕を見て、「この会社、IT系なのに大丈夫かな・・・」という印象を与えているかもしれないぞ、と・・・

 いやぁ、早く買い替えに行きかないと。

 で、今日は携帯電話にまつわるお話です。

 実は、僕ら面白法人カヤックの代表3人は、つい最近(2005年の1月)まで携帯電話を持たない主義を通していました。とはいっても、学生時代からサラリーマン時代までは持っていましたので、正確にはカヤックの創業当時の1998年~2005年の7年間を携帯電話なしで過ごしたことになります。

 なぜ辞めていたかと言うと、その原因はズバリ、電磁波です。

 なんじゃそりゃ。

 解説します。

 創業当時から僕らは、ぶっ続けでパソコンの前に座り続けて仕事をしていました。その当時のパソコンのモニターはCRTと呼ばれる分厚いものでしたが、ある日、そのパソコンのモニターを薄い液晶モニターに変えてみたところ、前に比べると体に疲れがこないという体験をしました(ぶっ続けで仕事をしているからこそ体感できたことなのだと思うのですが)。

 その時「おっ、これはどうしてなんだろう」と思い、いろいろ調べてみたところ、どうやら電磁波のせいではないか、という結論に辿り着きました。CRTのモニターからは膨大な電磁波が出ているのに対して、液晶からはいっさい出ていない。そんな記述をどこかで発見したのです。

 さぁ、そこからでした。僕らの電磁波ブームが始まります。 電磁波というのはホントにやばいぞと。危険なものだぞと、思い込み始めたわけです。