先週カヤックでは、新入社員の入社式を行いました。2008年度新卒入社の社員は8人です。

 その時に、うちの新入社員に向けて話したことを、ご紹介します。今年、はじめて社会に出た皆さんにも少しはお役に立つかもしれないので。この原稿を何人の新入社員が読んでくれているのかは分かりませんが・・・。


 「まずは、ありがとう!カヤックという会社で楽しく働いていこうという決意をしてくれたことに感謝の意を表したいと思います。心よりありがとう!そして、入社おめでとうございます!面白法人カヤックという、今後どんどんすごくなっていく会社に入社できたことを、心からお祝いしたいと思います。おめでとうございます!」

 と、誠実に、謙虚さと傲慢さを兼ね備えた挨拶からスタートします。はじめて会社で働くわけですから最初が肝心と、まずは厳しめに心構えを話します。


 「新入社員にとっては、周囲の誰もが自分より仕事ができて、気がきいて、ほんとにスーパーマンに見えると思います。そして、自分はダメ人間に見えると思います。僕も新入社員の時は、そうでした。でも心配する必要はありません。1年もすれば、スーパーマンだと思っていた先輩が、あれ、そうでもないな、ここは自分の方ができるぞと思うようになるはずです。もちろん、そうなってもらわないと困ります」


 「そうなるために大事なこと。それは姿勢です。自分のものづくりに対する姿勢。そこに一点の曇りもなく真剣に取り組むことです。がむしゃらにやってやるぞという姿勢。全てのことを無駄にしないぞという姿勢。今はこの先輩にかなわないけど、来年には抜いてやるぞという姿勢。それはもしかしたら、本当に椅子に座る姿勢1つにもその気持ちが出てきてしまうものなのかもしれません」


 「そのような姿勢をもった新入社員が入ってくると、組織の士気は確実にあがります。新入社員というのは、そもそも何の仕事もできないものです。ただし、「やってやるぞ」という強い意志は持っていてほしい。なぜなら、それを見て、前からいる人が負けられないと思い頑張るからです。結果的に新入社員を迎えたことで、場の意識が高まります」


 「逆に何もできない上に、その姿勢がぬるい人、たとえば、私はこの先輩にかなうはずがないと最初から思っている人が入ってきてしまうと、場全体の価値が下がってしまいます。そういう人には入ってきて欲しくない。これは新卒に限らず、中途も同じです」

 そして次に、カヤックで大切なことを伝えました。