CPUの性能が十分なのに、アプリケーションの起動やファイルの読み書きといった動作全般が遅い―。そのような状況ではメモリー搭載量の不足が考えられる。パソコンのメモリーが不足していると、メモリーに収めきれないデータを、メモリーより低速なSSDやハードディスク(以下、HDD)といったストレージに一時的に退避するスワップという動作が発生する。このスワップが起きると、ほかの作業にも影響を与えやすい(図1)。この場合、メモリーを増やしてスワップの量を減らせば、パソコンを高速化できる。

●メモリーが不足するとパソコンは遅くなる
図1 メモリーは、CPUが処理するデータを一時的に蓄える役割を担う。メモリーが不足すると、メモリーに収めきれないデータをSSDやHDDといったストレージに待避し、そのデータが必要になったらまたメモリーに書き戻す「スワップ」という動作が増えてくる。スワップファイルの動作はメモリーの読み書きより大幅に遅いため、パソコンの動作が重くなる
図1 メモリーは、CPUが処理するデータを一時的に蓄える役割を担う。メモリーが不足すると、メモリーに収めきれないデータをSSDやHDDといったストレージに待避し、そのデータが必要になったらまたメモリーに書き戻す「スワップ」という動作が増えてくる。スワップファイルの動作はメモリーの読み書きより大幅に遅いため、パソコンの動作が重くなる
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