前述の通り、XPから7/8に移行する際は、パソコンごと買い替えるのが得策だ。ネットブックを除くXPプリインストールパソコンの販売が終了した2008年6月から、既に5年が経過。5~6年程度であることが多いメーカーによる部品の保有期間も終わりを迎える。ハードウエアの性能向上を考えれば、思い切って買い替える価値は十分にある。ここでは、その道筋を具体的に見てみよう。

 パソコン本体ごと買い替える場合、(1)8のプリインストールパソコン、(2)7のプリインストールパソコン、(3)7にダウングレードした状態で出荷される8のプリインストールパソコン──という3通りがある。

●買い替えのパターンは主に3通り
図1 XPから7/8に移行するには、パソコンを買い替えるか、XPのパソコンをアップグレードする。買い替えの場合、店頭では8搭載機がほとんどだが、直販や企業向けの製品なら7搭載機が選べる
図1 XPから7/8に移行するには、パソコンを買い替えるか、XPのパソコンをアップグレードする。買い替えの場合、店頭では8搭載機がほとんどだが、直販や企業向けの製品なら7搭載機が選べる
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 量販店などで売られているのは、ほとんどが8のプリインストールパソコン。純粋なタブレット型や、タブレットとノートの“いいとこ取り”をしたタイプなど、選択肢は広い(図2)。ただ、価格の手ごろさもあり、売れ筋は従来型のノートだ。

●8搭載機はバリエーションが豊富
図2 タッチに対応した8では、タブレット型に加え、キーボードがスライドしたり分離したりして、タブレットのように使える新しいジャンルの製品が登場した。ただし売れ筋は、10万円前後のオーソドックスなノート型。タッチに対応しない製品も多い
図2 タッチに対応した8では、タブレット型に加え、キーボードがスライドしたり分離したりして、タブレットのように使える新しいジャンルの製品が登場した。ただし売れ筋は、10万円前後のオーソドックスなノート型。タッチに対応しない製品も多い
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 スライド型や分離型など、タブレットとしてもノートとしても使える“ハイブリッドタイプ”は、企業でも導入する動きがある。「教育やヘルスケアなどキー入力が欠かせない用途ではハイブリッドタイプ、点検業務などモバイル用途では純粋なタブレットと、すみ分けが進みつつある」(富士通の遠山氏)という。