XPのサポート終了の影響について、詳しく見てみよう。まず、サポート終了と同時に、セキュリティ更新プログラムの提供が終わるのは前述の通りだ。一般に、OSのセキュリティホールと呼ばれる弱点(脆弱性)があると、パソコンへの不正な侵入やデータ流出などの被害が生じる恐れがある。この弱点を補うのがセキュリティ更新プログラム。従って、その提供が終わるとパソコンが安全ではなくなる(図1)。また、企業にとっては、延長サポートの終了により、バグ修正や操作方法のサポート提供が終わることになる(図2)。

●サポートが切れると安全・快適に使えなくなる
図1 マイクロソフトのサポートが切れると、ウイルス感染などセキュリティ面での不安が大きくなる。新たに発売されるソフトや周辺機器も、XPには対応しなくなっていく
図1 マイクロソフトのサポートが切れると、ウイルス感染などセキュリティ面での不安が大きくなる。新たに発売されるソフトや周辺機器も、XPには対応しなくなっていく
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●マイクロソフトのOSサポートルール
図2 マイクロソフトのサポートは、基本は前半5年間と後半5年間の2段階で提供される。延長サポートが終わると、セキュリティ更新プログラムの提供も終了する
図2 マイクロソフトのサポートは、基本は前半5年間と後半5年間の2段階で提供される。延長サポートが終わると、セキュリティ更新プログラムの提供も終了する
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