DDR SDRAM(ディーディーアールエスディーラム)
Double Data Rate Synchronous Dynamic Random Access Memoryパーツ拡張
メモリーの進化に合わせて大容量で高速に
パソコンの内部にあるインタフェースで目にする機会が多いのはユーザーが増設する機会があるメモリーのスロットだ。最近のデスクトップパソコンでは、「DDR3 SDRAM」という規格に対応するメモリー(DIMM:Dual In-Line Memory Module)が一般的だ。少し古い機種ではDDR2 SDRAM対応のメモリーが多く使われていた。
DDR3対応のメモリーとDDR2対応のものとでは、端子の中央付近にある切り欠きの位置が異なる。DDR3の方が比較的端に寄っており、DDR2は中央寄りだが、見間違える恐れもある。メモリーを交換する際には、事前に取扱説明書で規格を確認するのが確実だ。スロットはメモリーの切り欠きの位置が盛り上がっているので、間違った組み合わせでは挿せない。
また、ノートパソコン用のメモリーは「SO-DIMM」(small-outline DIMM)と呼び、メモリーとスロットが小さい(図1)。こちらも同様にDDR3とDDR2に対応する切り欠きの位置が異なる。
メモリーの規格には、チップの動作周波数の数値を入れた「DDR3-1333」(この場合は1333MHz)という表記と、最大データ転送速度の数値を入れた「PC3-10600」(10.6GB/秒)という表記がある(表1)。メモリーの容量を増やす際に、一般的にはこれらの表記が同じものを購入する。
かつてのWindows XPが搭載されたパソコンでは、標準で256KBや512KBのメモリーしか搭載しておらず、増設することが多かった。この場合は、合計の容量を1G~2GBに増やすと、パソコンの処理能力が大きく向上したと感じられた。しかし、Windows Vista/7の搭載機では、標準で2G~4GBのメモリーを搭載する製品が多い。この場合は、容量を増やしても効果を感じにくい。