DDR SDRAM(ディーディーアールエスディーラム)

Double Data Rate Synchronous Dynamic Random Access Memory

パーツ拡張

メモリーの進化に合わせて大容量で高速に

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 パソコンの内部にあるインタフェースで目にする機会が多いのはユーザーが増設する機会があるメモリーのスロットだ。最近のデスクトップパソコンでは、「DDR3 SDRAM」という規格に対応するメモリー(DIMM:Dual In-Line Memory Module)が一般的だ。少し古い機種ではDDR2 SDRAM対応のメモリーが多く使われていた。

 DDR3対応のメモリーとDDR2対応のものとでは、端子の中央付近にある切り欠きの位置が異なる。DDR3の方が比較的端に寄っており、DDR2は中央寄りだが、見間違える恐れもある。メモリーを交換する際には、事前に取扱説明書で規格を確認するのが確実だ。スロットはメモリーの切り欠きの位置が盛り上がっているので、間違った組み合わせでは挿せない。

 また、ノートパソコン用のメモリーは「SO-DIMM」(small-outline DIMM)と呼び、メモリーとスロットが小さい(図1)。こちらも同様にDDR3とDDR2に対応する切り欠きの位置が異なる。

●ノート用メモリー「SO-DIMM」にも複数の規格がある
図1 デスクトップパソコン用のメモリーと同様に、DDR3とDDR2とでは切り欠きの位置が異なる。交換する場合は取扱説明書でも規格を確認しよう
図1 デスクトップパソコン用のメモリーと同様に、DDR3とDDR2とでは切り欠きの位置が異なる。交換する場合は取扱説明書でも規格を確認しよう
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 メモリーの規格には、チップの動作周波数の数値を入れた「DDR3-1333」(この場合は1333MHz)という表記と、最大データ転送速度の数値を入れた「PC3-10600」(10.6GB/秒)という表記がある(表1)。メモリーの容量を増やす際に、一般的にはこれらの表記が同じものを購入する。

●動作周波数ごとに規格が異なる
表1 パソコン用メモリーの規格は、動作周波数の違いにより複数ある。前のDDR2と比べて、最新規格のDDR3は転送速度がほぼ倍増している
表1 パソコン用メモリーの規格は、動作周波数の違いにより複数ある。前のDDR2と比べて、最新規格のDDR3は転送速度がほぼ倍増している
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 かつてのWindows XPが搭載されたパソコンでは、標準で256KBや512KBのメモリーしか搭載しておらず、増設することが多かった。この場合は、合計の容量を1G~2GBに増やすと、パソコンの処理能力が大きく向上したと感じられた。しかし、Windows Vista/7の搭載機では、標準で2G~4GBのメモリーを搭載する製品が多い。この場合は、容量を増やしても効果を感じにくい。