Windows 7を使いこなす上で不可欠なのが、「コントロールパネル」の操作をマスターすること。コントロールパネルには、Windowsの設定メニューが多数用意されている。その「設定術」を会得すれば、パソコンを自由にカスタマイズできる。

 メンテナンスやトラブルシューティングのメニューも複数ある。これらを知っておけば、トラブルを防止するのに役立つ。トラブルが発生した場合でも、慌てないで対処できる。

 コントロールパネルを使いこなすポイントの一つは、どこに何があるのかを把握しておくこと。コントロールパネルからアクセスできる設定メニューは多数。設定メニューの多くは、複数回クリックしないとたどり着けない。そのようなメニューを探すとき、大体の場所を知っているだけでも相当助かる。

 コントロールパネルでは、設定メニューを8分野に分類し、探しやすくしている(図1)。ここからは、これらのうち、6分野それぞれにおける重要な設定をいくつか取り上げ、詳しく解説する。

●8分野に分類されたコントロールパネル
図1 Windows 7 Professional(ノートパソコン。無線LAN接続)におけるコントロールパネルの画面例。さまざまな設定が大きく8分野に分けられている。それぞれにどういった設定があるのかを把握しておくと探しやすい。Windows 7のエディション、パソコンのタイプや環境によって、表示される項目が異なる。*「電源設定」は「システムとセキュリティ」からもアクセス可能
図1 Windows 7 Professional(ノートパソコン。無線LAN接続)におけるコントロールパネルの画面例。さまざまな設定が大きく8分野に分けられている。それぞれにどういった設定があるのかを把握しておくと探しやすい。Windows 7のエディション、パソコンのタイプや環境によって、表示される項目が異なる。*「電源設定」は「システムとセキュリティ」からもアクセス可能
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環境によって表示が異なる

 本特集を読む上で注意してほしいのは、パソコンの環境によって、コントロールパネルの表示が異なること。Windows 7のエディションやパソコンのタイプ(ノートかデスクトップか)、インターネット接続環境、インストールしているプログラムやドライバーなどによって異なる場合がある。このため、記事中の写真と異なっていても心配する必要はない。

 例えば、パソコンのデータを暗号化する設定メニュー「BitLockerドライブ暗号化」は、UltimateおよびEnterpriseエディションだけに表示される。

 また、バッテリーなどに関する設定メニュー「共通で使うモビリティ設定の調整」は、ノートパソコンだけで表示される。電源オプションに「バッテリ設定の変更」といったメニューが表示されるのもノートパソコンだけだ。

 設定メニューによっては、複数の分野からアクセスできることにも要注意。例えば、パソコンやディスプレイなどの電源設定を変更する「電源オプション」は、「システムとセキュリティ」と「ハードウェアとサウンド」の両方からアクセスできる。

 同様に、「コンピューターの簡単操作センター」という設定メニューには、「デスクトップのカスタマイズ」と「コンピューターの簡単操作」の両方からアクセスできる。