CPU性能は高くても、状況によっては能力を発揮できないケースもある。CPUはさまざまなプロセスを処理しており、一部のプロセスに不具合が起こると処理が滞る恐れがある。
Windowsでは多数のプロセスが背後で動作している。タスクマネージャーの「プロセス」タブにある「CPU」欄には、プロセスごとのCPU使用率が表示される(図1)。これは、ある時間単位(標準では1秒)におけるCPUの処理を割り当てた割合を意味する。Windowsでは、実行可能なプロセスが複数あると、可能な限り並列に処理しようとする。この並列処理をマルチタスクと呼び、これを実現するのが「スレッド」という処理単位だ。