パソコンのメモリーは、CPUがプログラムやデータを読み出したり、演算結果を書き込んだりする中核パーツ。もし、メモリーの空き容量が不足してしまうと、CPUの処理が滞ることになる。起こる理由はさまざまだが、典型的な例の1つがWebブラウザーのタブ操作(図1)。タブを消さずにどんどん増やしていくと、開いたタブの数に応じてデータ量も増える。この状態でタブを切り替えると、操作の反応が鈍くなったり、表示が乱れたりする。
実は、Windowsの背後では、さまざまなプロセス(プログラムのこと)が実行され、たくさんのメモリーを消費している(図2)。環境によっては、ソフトを1本起動しただけで、メモリー不足に陥る恐れがある。画像編集ソフトや最近のタブブラウザーのように、1本で数百MB以上消費するソフトもある。Windows XP搭載機など、メモリーが2GB以下のパソコンだと深刻な事態に陥りやすい。