無線LANは、他人に親機を利用されないように、電波を「暗号化」して通信します。現在、暗号化の技術は「WPA」という方式が一般的です。どの方式でつながっているか確認してみましょう(図1)。

 もし「WEP」という方式でつながっていたら、注意が必要。WEPは古い規格なので安全性が低く、最近は暗号を解読するソフトが簡単に入手できます(図2)。電波の届く範囲でしか利用されないとはいうものの、安心して使うためにWPAを使うのがこれからの新常識です。

 まずは設定を確認。無線接続の画面で「WPA」と書かれていればOKです(図3、図4)。違っていれば、取扱説明書を見て設定を変更します(図5~図8)。[注1]

[注1]WPAが使えない古い親機は、4ページのような親機に買い換えることをお勧めします。

WEPを解析されると、情報が盗まれる最悪の事態も

 実験用に売られている無線LAN機器と、それに付属するソフトを悪用すると、WEPを解読できてしまう。これを使われると、早いと数分でWEPの暗号を解読されて親機に接続されてしまい、ネットを勝手に利用されてしまう。最悪の場合、ネットの通信データを盗聴され、IDやパスワードを盗まれる可能性もある。

図1 無線LANの接続画面を開くと、いくつもの電波が届いている場合がある。どの方式で暗号化されているかがひと目でわかる。
図1 無線LANの接続画面を開くと、いくつもの電波が届いている場合がある。どの方式で暗号化されているかがひと目でわかる。
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図2 WEPを解読するソフトの画面。つなぎたい無線LANの名前を選ぶと、数分でWEPキーを解読してしまう。
図2 WEPを解読するソフトの画面。つなぎたい無線LANの名前を選ぶと、数分でWEPキーを解読してしまう。