迷惑メール対策をしていても怪しいメールが届く──。ネット詐欺の手口は日々、巧妙化しています。実は、対策をすり抜けた迷惑メールをきっかけとしたネット詐欺が急増しています(図1、図2)。

 新手の詐欺を防ぐには、対策にも“新常識”が必要。何よりも大切なのは、詐欺の手口をよく知ること。例えば、主要な金融機関がIDやパスワードを問い合わせることはまずありません。詐欺の事例の紹介ページで確認するとよいでしょう(図4、図5)。また、迷惑メールが一通でも減るように、対策を強化するのも有効な手段です(図6)。

 万一、詐欺に遭ってしまったら、すぐに専門の機関に相談すること。詐欺の被害を相談できる窓口があります(図7)。

迷惑メール対策をしていても
詐欺の入り口となる危険な迷惑メールが届いてしまう

 迷惑メール対策をしているにもかかわらず、詐欺のメールが届く。国民生活センターの発表によると、「儲かるという文句を見て購入したが効果が得られない」といった被害相談がこの1年で2倍以上に増えている。

図1 迷惑メール対策をしていても、詐欺のメールが届く。金融取引で儲かるという宣伝が書かれている。[注1]
図1 迷惑メール対策をしていても、詐欺のメールが届く。金融取引で儲かるという宣伝が書かれている。[注1]
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[注1]編集部にて内容を一部省略、変更してあります。

【なるほど絵解き事典】 迷惑メールが届いてしまうのはなぜ?

 巧妙な迷惑メールは、怪しい表現を避けたり大企業のサービスが送るメールの文面をコピーしたりして、セキュリティソフトの判定をくぐり抜ける。