Webページを見ていて、文字を大きくしたいと思ったことはないだろうか。そのようなときにまず試みるのが、ブラウザーの設定変更。IEなら「文字のサイズ」の調整だ。だが、文字のサイズを変更しても、大きさが変化しないページが増えている(図1)。「CSS(Cascading Style Sheets)」で文字サイズを指定しているためだと考えられる。

【文字サイズを「最大」にしても変化なし】
図1 ブラウザーの設定を変更しても文字サイズが変わらない場合がある。例えばIEでは、「ページ」→「文字のサイズ」のメニューで設定を変更しても、表示されている文字が変化しない場合がある
図1 ブラウザーの設定を変更しても文字サイズが変わらない場合がある。例えばIEでは、「ページ」→「文字のサイズ」のメニューで設定を変更しても、表示されている文字が変化しない場合がある
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 CSSとは、Webページのレイアウトやデザインを指定するための仕組み(図2)。CSSを使えば、ユーザーの環境にかかわらず、ページ作成者の意図した通りに、Webページをブラウザー上に表示できる。CSSによる指定はブラウザーの設定より優先されるため、「文字のサイズ」を変更しても、画面には反映されない。

【「CSS」でWebページのデザインを指定】
図2 WebページのデザインはCSS(カスケーディング・スタイル・シート)と呼ばれる仕組みを使って実現される。CSSファイルで文字サイズが指定されていると、ブラウザーで設定を変更しても反映されない
図2 WebページのデザインはCSS(カスケーディング・スタイル・シート)と呼ばれる仕組みを使って実現される。CSSファイルで文字サイズが指定されていると、ブラウザーで設定を変更しても反映されない
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