古いパソコンの多くはHDMI端子を装備しておらず、「方法1」のHDMIケーブルが使えない。アナログRGB(D-Sub15ピン)端子しかないパソコンとテレビを接続する際に必要なのが周辺機器の「PC-TVコンバーター」だ。テレビとは、汎用性の高いコンポジット映像端子で接続する(図1)。

【PC-TVコンバーターの接続例】
図1 古いパソコンやテレビでも備えている汎用性の高い端子を使う点が特徴。ただし、伝送できるのは映像データのみ。映像と音声を併せて出力したい場合は、音声ケーブルを別途用意して接続する必要がある
図1 古いパソコンやテレビでも備えている汎用性の高い端子を使う点が特徴。ただし、伝送できるのは映像データのみ。映像と音声を併せて出力したい場合は、音声ケーブルを別途用意して接続する必要がある
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 PC-TVコンバーターは、周辺機器メーカーが製品化している(図2)。上位機種のPC-TVコンバーターは、コンポジット映像端子に加えD端子(テレビ側)も備える。

【PC-TVコンバーターの製品例】
図2 「REX-VGA2HDMI」(発売は2009年12月下旬)は、パソコン側のアナログRGBと音声信号をHDMIに変換して、映像と音声を同時出力できる。写真はバッファローの「SC-D4」
図2 「REX-VGA2HDMI」(発売は2009年12月下旬)は、パソコン側のアナログRGBと音声信号をHDMIに変換して、映像と音声を同時出力できる。写真はバッファローの「SC-D4」
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 PC-TVコンバーターが転送できるのは映像のみで、音声は送れない(HDMIは映像と音声の同時出力に対応)。映画やデジカメで撮影した動画など、映像と音声を同時に転送したい場合は、音声ケーブルを別途用意して、パソコン側の音声出力端子とテレビ側の音声入力端子を接続する。