先に紹介した2つの方法は、パソコンとテレビが比較的近くにある場合に適している。ノートパソコンならテレビの近くに持ち運べるが、動かしづらいデスクトップパソコンだと、テレビとの距離が離れすぎて接続できない場合がある。

 そうした環境で重宝するのが周辺機器の「メディアプレーヤー」だ。テレビとは、HDMIケーブルなどで接続し、パソコンとはルーターやハブを介してLANケーブルで接続する(図1)。LANケーブルなら、その仕様上、距離の制約を受けにくい。無線LANルーターを組み合わせれば、1階のテレビと2階のパソコンをワイヤレスで接続することも可能だ。

【メディアプレーヤーの接続例】
図1 メディアプレーヤーは、距離の制約を受けにくいLANケーブルを使うことで、テレビから離れた場所にあるパソコンと接続できる。無線LANルーターを使ってワイヤレス化も可能。ただし、出力できるデータは動画や画像などのマルチメディア系コンテンツのみで、Webブラウザーや「Word」「Excel」の画面は出力できない
図1 メディアプレーヤーは、距離の制約を受けにくいLANケーブルを使うことで、テレビから離れた場所にあるパソコンと接続できる。無線LANルーターを使ってワイヤレス化も可能。ただし、出力できるデータは動画や画像などのマルチメディア系コンテンツのみで、Webブラウザーや「Word」「Excel」の画面は出力できない
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 メディアプレーヤーは、アイ・オー・データ機器やバッファローなどが製品化している(図2)。HDMI端子のほかに、コンポジット映像端子を備えており、旧型のテレビとも接続可能だ。

【メディアプレーヤーの製品例】
図2 両メーカーは、2009年12月に新モデルを発売したばかり。両機ともに、HDMI端子に加え、コンポジット映像端子を備える。写真は「AV-LS700」
図2 両メーカーは、2009年12月に新モデルを発売したばかり。両機ともに、HDMI端子に加え、コンポジット映像端子を備える。写真は「AV-LS700」
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