5年にわたってご愛読いただいてきた「いまどきの数字」だが、次号をもって終了する運びとなった。最後に選んだ質問は「パソコンが好きですか、嫌いですか」。率直な気持ちとして最も当てはまるものを選んでもらったところ、「好き」65.5%、「嫌い」0%という驚きの結果が出た。「どちらかといえば好き」も合わせると、実に83.0%がパソコン愛好を表明。「どちらともいえない」が6.0%で、「どちらかといえば嫌い」はわずか1.0%だった。

 この調査は、比較的パソコンになじみが深いであろう30~40代の男性を対象に、パソコンとインターネットを使って行っている。その前提を忘れるわけにはいかないが、ここまではっきりした数字が出るとは予想していなかった。

 回答者のパソコン使用歴の平均は13.1年。最も多かった回答は「10年」36人で、最長は「29年」、最短は「2年」。使用歴と「好き/嫌い」の関係を見てみると、「11年以上」116人のうち、94.0%が「好き/どちらかといえば好き」と回答。使えば使うほど手放せなくなっていく、という感じだろうか。

 では、パソコンのどんな点が「好き」なのか。複数回答可で選んでもらったら、「楽しい、面白い」が153人、「仕事に欠かせない」150人、「作業効率が上がる」134人。具体的には、「電卓だとすごく時間がかかる計算があっという間にできてしまう」(45歳)、「パソコンひとつで自分のオリジナル曲のCDができた」(39歳)、「病気をしたとき、情報収集にインターネットが役立った」(30歳)、といった意見が上がった。

 「嫌い」な点については、「お金が掛かる」59人、次いで「嫌いだと思うことはない」54人、「疲れる」53人。「できることが多すぎるので、目的がないとだらだら時間を過ごしてしまう」(37歳)、「暇があればずっとパソコンの前に座っているので、画面を凝視しすぎて目が疲れる」(33歳)といった声も。便利で好ましい存在なだけに、付き合いには節制が必要だといえそうだ。

「その他」のうち27人が「道具」「ツール」と回答。「有能だが気の利かない友人」「秘書」「恋人」「自分自身の一部」「職場」「おもちゃ」と例えた人も