先日、とある大企業の社長にご来社いただきました。

 あまり、お話しする時間はなく、ちらっとお会いしただけだったのですが、後光がさしているかのようで、「エライ人―」っていうオーラが出ていました。もう、それは、手のひらをあわせて拝みたくなるぐらい。

 きっとこの人の口からは、立派な言葉しかでてこないに違いありません。で、この「オーラが出る」状態って何なのかなと、今日はそんな話。

 よく、一般の人が芸能人を見たときに「ひと目でほかと違うとわかる。オーラが出ている」と言っていますが、これって結局、周囲の人のおかげなんじゃないかなと。

 みんなの思い込みとか、願いとかが、その人の背中にのっかって、そんな感じになる。

 社長もいっしょです。「社長だからえらいだろう」と勝手に思い込む人がいて、だんだんそういう人間になっていく。

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