最近、増えてきたWindows Mobile搭載のスマートフォンには、「Active Sync」という仕組みがあります。これは、USBなどで、スマートフォンをPCに接続すると、Outlookに入っている予定や住所録と、スマートフォン側の情報を同じにする機能です。どちらかで、予定を追加すれば、もう一方にそれが転送されます。そのため、予定を入れるのはPCでもスマートフォンでも、どちらでやってもかまいません。

 こういう仕組みを「同期」といいます。単なるデータ転送ではなくて、お互いの状態を見ながら、必要なものだけを転送する仕組みだからです。この同期機能は、ユーザーが個々の機器が持つ情報を個別に管理する手間を無くしました。同期機能が登場するまで、データは、一方から一方へ転送されるだけで、ユーザーは、どちらの機器が持っている情報が新しく、どちらが古いのかを管理していなければなりませんでした。