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伊藤浩一「モバイルライフ応援日記」

携帯電話の夢と未来・スマートフォン対談(後編)(第33回)

33

伊藤 浩一=モバイル情報ブロガー 2007/12/28 日経パソコン

 みなさん、モバイルしていますか? 前回に続き、スマートフォンへの話題へと移ります。携帯電話を、長きに渡って見守り続けた木暮氏にとって、スマートフォンとはどのような存在なのか、ぜひご覧ください。

伊藤
 さて、ここで、スマートフォンについて、お聞きしたいと思います。木暮さんから見て、日本の携帯電話市場で、スマートフォンは流行するでしょうか?

木暮
 日本の携帯電話は、ある意味ですべてスマートフォンだと思います。ネットワーク機能、カメラ機能、ワンセグ機能、おサイフケータイ機能など、高機能電話端末をスマートフォンというのであれば、日本の携帯電話はスマートフォンです。しかし、ユーザーが自由にカスタマイズできる、という視点で見ると、スマートフォンとは言えないかもしれません。

伊藤
 日本において、スマートフォンがなかなか登場しなかった理由は何なのでしょうか?

木暮
 日本の携帯電話市場にも、1997年に、携帯電話とPDAが融合した端末がいくつか登場しました。「ピノキオ」(松下電器産業製)、「ピーターパン」(松下通信工業)といった端末です。しかし、これらの端末はまったく売れませんでした。形状が携帯電話からはかけ離れたものだったからです。その反省をふまえて、1999年にリリースされたiモード端末は、「普通の携帯電話の形」で発売されて、大ヒットしたのです。

伊藤
 そのときの失敗が尾を引いて、通信キャリアーはスマートフォンを市場になかなか投入してくれませんでした。そんなときに、2005年にウィルコムがW-ZERO3を投入してくれました。

木暮
 W-ZERO3の登場は、日本の携帯電話市場で、新しい一歩だったと思います。1997年に登場したピノキオやピーターパンは登場が早すぎました。当時、パソコンによるインターネット通信も一般化されていない時代でした。今は、パソコンはほとんどの家庭に普及し、インターネット回線も普及しています。この時代に登場したスマートフォンは、それなりに意義があるはずです。

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