FLOOR関数は、引数に「数値、基準値」の2つを指定して、数値を基準値の倍数に切り捨てる関数だ。時間の切り捨てにも利用でき、「"」(ダブルクォーテーション)で挟んだ時間を基準値にすると、「10分未満を切り捨てる」といった処理ができる。

 ところが、下の図を見てほしい。退勤時間から出勤時間を引いて求めた実働時間について、FLOOR関数で10分未満を切り捨てた表だ。問題はE6セル。D6セルを対象にしたFLOOR関数の式が、「1時間」を「50分」に切り捨ててしまっている。本来は「1時間」のまま切り捨てる必要はないのに、なぜ「50分」にされてしまうのだろう。