エクセルには、セルに入力されているデータの“見た目”だけを変える「表示形式」という機能がある。セルを右クリックして「セルの書式設定」を選び、開く画面の「表示形式」タブで、データの表示方法を選べばよい。

 とりわけ便利なのは、日付や時刻の表示形式。画面左側の「分類」欄で「時刻」を選ぶだけで、「17:30」「17時30分」「5:30 PM」などと、さまざまな表記に変更が可能だ。

 ただし、「午前10時30分」のように日本語で「午前」「午後」を付ける表示形式は、標準では組み込まれていない。そこで考えられるのは、「ユーザー定義」の表示形式を使って、そのような時刻表記を設定する方法だ。

 ユーザー定義とは、時は「h」、分は「m」などとあらかじめ決められた“書式記号”を使い、オリジナルの表示形式を作成する機能。表示形式の設定で「ユーザー定義」を選び、右側の「種類」欄に「[$-411]AM/PM h"時"mm"分"」と入力すれば、「午前10時30分」のような時刻表記が可能になる。「AM/PM」の部分が12時間制で表示するための記号で、先頭に「[$-411]」を付けると、「AM」「PM」を「午前」「午後」の表記に置き換えられる。