エクセルには数値の端数を処理する便利な関数が揃っている。四捨五入のROUND、切り捨てのROUNDDOWN、切り上げのROUNDUPという3つの関数だ。使い方はどれも同じ。1番目の引数「数値」に元の数値、2番目の引数「桁数」にどう処理するのかを指定する。

 これらの関数を使うとき、いつも悩んでしまうのが2番目の引数「桁数」だ。例えばROUND関数で「小数第3位」を四捨五入するには、引数「桁数」にいくつと指定すればよいだろう。

 「第3位」だから「3」と指定するのは、よくある間違いだ。小数第3位を四捨五入するときは、引数「桁数」を「2」と指定するのが正解。桁の数値が1つ少ない点に注意しよう。「小数第4位」を四捨五入するなら「桁数」は「3」と指定しなければならない。

 なぜ、このようにわかりにくい方法で「桁数」を指定するのだろう。それはエクセルが“米国生まれ”のソフトだからに違いない。