パソコンで仕事をしていて停電が起きると、それまで作業した内容はすべて消えてしまう。使用中のソフトが突然フリーズして、作業内容が失われることも…。そんな悔しい経験が誰にでもある。

 こうしたトラブルを防ぐためにエクセル2002から標準で搭載されたのが、「自動保存」機能だ。一定の間隔でファイル(ブック)のバックアップを自動作成してくれるもので、停電などで作業内容が失われた場合も、自動保存されたデータを基に、バックアップ時点の状態が取り戻せる。まさに“転ばぬ先の杖”となる機能だ。

 しかし、これほど重要な機能にもかかわらず、その設定画面はどうもわかりづらい。下図を見てほしい。「ツール」メニューの「オプション」を選び、開く画面で「自動保存」タブを選ぶと、この機能をオン/オフしたり、保存の間隔やデータの保存場所を指定するための画面が現れる。

 「自動保存を行う」と「自動保存を行わない」という2つの項目が上下に並んでいることにお気付きだろう。不思議なことに、これらのチェックボックスは両方同時にオンにできてしまう。この場合、自動保存を行うのか行わないのか、まるでわからない。