パソコンは正常なのに特定のファイルが開けない、あるいは開いても文字や画像の表示が乱れる。こんな場合はファイルの破損を疑った方がよい。データの一部が欠損したり不適切に書き換えられているケースだ。

 ファイルが破損する危険性は意外と身近に潜んでいる。最も考えられるのは作業中の強制終了。特にデータをHDDに書き込んでいる最中にアプリケーションが強制終了したり、パソコンの電源を切ったりすると危ない。ファイルの書き込みはユーザーが意図しない水面下で行われることもある。Microsoft Updateがそうだし、Internet ExplorerもWebページを表示する際にダウンロードしたデータをキャッシュとしてHDDに書き込んでいる。損害を受けるのは書き込み中のファイルだけとは限らない。HDDの管理情報に不整合が起きて、他のファイルに影響が及ぶこともある。

[Officeなら修復機能がある:次ページへ]