「この写真、なんかぼやけてない?」「それは解像度が低いからだよ」――インクジェットプリンターで印刷したデジカメ写真でこんな会話を交わしたことがないだろうか。

 きれいに印刷するには、最低限これだけは必要という絶対的な解像度は存在する。カタログ上の解像度が5760×1440dpiといったインクジェットであっても、デジカメ写真に求められる解像度は実はそれほど高くない。300dpiもあれば十分で、L判印刷なら1500×1050ドット程度。

 ならばはるかに高いインクジェットの解像度スペックにはどんな意味があるのだろうか。そもそも必要な解像度はどう算出されるのか。今こそデジカメ写真とインクジェットプリンターにまつわる都市伝説を解き明かそう。

■目次

インクジェットには何ドットの画像が必要か?

都市伝説は本当だった

視覚限界400dpiの謎に迫る