インクジェットプリンターでL判用紙(横127×縦89mm)に印刷する場合、画像データのサイズはどれくらいが適切か。画像サイズを小さくしてメールに添付する場合、あるいはデジカメで撮影サイズを選ぶ場合、縦何画素×横何画素にすればいいか、しばしば悩む。

古今東西の公式により

 これについては古今東西、次のような理屈で説明されることが多い。

 インクジェットプリンターは1インチ(25.4mm)当たり300画素の解像度で印刷すると画質の上限に行き当たる。L判は横127mm、縦89mmなので「用紙サイズ÷25.4×300」という計算から、横方向では1500画素、縦方向では1051画素が上限。従って横1500×縦1051画素の画像データがあれば十分だ(図1)。

 この「横1500×縦1051画素」という答えが間違っているわけではない。だが一つ気になることがある。インクジェットプリンターの画質の上限についてだ。先の論法で画質の上限に行き当たるという「1インチ当たり300画素の解像度」とは言い換えれば「300ドット/インチ」。よく見かけるdpi(dot per inch)とかいう単位で表すと「300dpi」に相当するのではないか?もしそうなら一つの疑問が生じる。