ユーザーが求める理想のパソコンの姿とはどのようなものなのか。ここまでは、実体験に基づくユーザーの満足度を分析することで、この命題に迫ってきた。ただ、ユーザーが「欲しい」「買いたい」と考えるパソコンの実像は、ユーザーがパソコンを選び、購入する過程にも隠れているはず。ここからは、購入にまつわる設問の集計結果を見ていこう。

 今回実施したアンケートには「現在使っているパソコンを購入した理由はどれに該当するか」という設問も用意した。選択肢には「性能/スペックが良かった」「価格が安かった」「サポートが充実している」など17項目があり、複数項目を選択できるようにしている。

 全メーカーの回答を集計したのが下のグラフ。最も比率が高かった項目は「性能/スペックが良かった」で51.3%。2番目は「価格が安かった」で48.8%。半数近いユーザーが性能や価格を気にしているということになる。

各メーカーのユーザーに、現在使用しているパソコンを選んだ理由を聞いた。「性能/スペックが良かった」「価格が安かった」の比率が高く、コストパフォーマンスを重要視していることが分かる。「メーカーが信頼できる」「そのメーカーが好き」の比率も25%以上と高い

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