カラーコピーが簡単にできるのもスキャナーの魅力だ。雑誌に掲載されていた飲食店に行くときは、該当記事だけコピーして持って行けば、雑誌を丸ごと持ち歩かなくて済む。料理本のレシピだけをコピーしてキッチンで料理をすれば本も汚れない。個人でもコピーの用途は幅広い。

 スキャナーはプリンターと連携することで、カラーコピー機能が使えるようになる。キヤノンのスキャナーは、どのメーカーのプリンターでも連携できるが、エプソンのスキャナーは、他社のプリンターではコピー機能が使えない(付属ソフトを使用した場合)。なお、キヤノン製品同士の組み合わせでは、より高速なコピーができるようになっている。

 コピー方法はいたって簡単。スキャナーのコピーボタンを押せばいいだけだ。画像はパソコンを経由してプリンターから印刷される。そのとき、画像は保存されない。コピー元の原稿サイズがA4以外の場合、パソコン上でコピー設定を変更する。原稿サイズや拡大縮小設定、使用するプリンターなどが設定できる。

 インクジェット複合機では、パソコンを起動しなくてもコピーが取れる。本体に搭載される液晶ディスプレイや十字キーなどを使えば、業務用のコピー機と同様の感覚でコピーができる。エプソンの「PMA900」で、初期設定のままコピー時間を計ってみた。A4サイズのカラーコピーは54秒。モノクロコピーは30秒で終了した。