スキャナーが最も得意としているのは、写真の取り込み。最近のスキャナーはプリント写真を複数枚まとめて取り込んだり、色あせた写真をきれいに補正する機能などを搭載。フィルムから直接写真を取り込める製品もある。昔撮ったプリント写真をデジタル化して整理する用途や、焼き増しプリントを自宅でやりたいときに、スキャナーは大活躍する。

複数枚まとめて取り込む

 プリント写真の取り込みであれば、低価格のスキャナーやインクジェット複合機でも機能的には十分。複数枚の写真を原稿台の上に乗せてまとめて取り込むことが可能だ。原稿台には、通常のL判サイズの写真だと3枚乗せられる。スキャナーが自動で「原稿台の上に3枚の写真がある」と判断し、個別に読み取ってくれる。このとき、写真が原稿台の上で多少傾いて置いたとしても、その傾きは自動修正されて正しく取り込まれる。

 昔撮ったプリント写真は、アルバムに入れていても少しずつ色あせていく。この色あせた写真を、当時の鮮やかさに戻してくれるのが「退色補正」機能だ。実際に退色補正機能を使ってみたところ、全体的に黄色く色あせていた写真が、きれいに補正された。

 スキャナーのドライバーは、このほかにも画像補正機能を搭載している。明るさやコントラスト、シャープネスといった基本の補正から、製品によっては、ごみ除去機能や逆光補正機能なども備える。