結論からいえば、削除はお勧めできません。確かに、「プログラムの追加と削除」には、「Windows Update」などでインストールした更新プログラムが数多く並んでいます。いくら古くても、これらはWindowsの機能を拡張したり、欠陥を補ったりする大切なプログラムです。

 中でも「セキュリティ更新」は重要です。ご存じの通り、Windows XPにはぜい弱性が多数見つかっています。セキュリティ更新はこれらを修正するためのプログラムですから、削除すればウイルスに侵入される危険が生じます。

 具体的にイメージがわかないようであれば、セキュリティ更新プログラムをどれか一つ選んで「サポート情報」を確認してみましょう(下図)。ブラウザーが起動し、ぜい弱性の内容が具体的に表示されます。選択したプログラムは、このぜい弱性を修正するためのものだということが分かるはずです。

「プログラムの追加と削除」で「更新プログラムの表示」にチェックが入っていると、インストール済みの更新プログラムの一覧が表示される。特に「セキュリティ更新」と書かれたものは、セキュリティ向上のために重要なプログラムだ。試しにいずれかを選んで「サポート情報」を確認してみよう。これを削除すると、どんな危険にさらされるかが分かるはずだ

 不用意な削除により、パソコンの動作が不安定になることもあります。その更新プログラムを前提に作られた別のプログラムが、正常に動作しなくなる可能性があるからです。

 プログラムの追加と削除に、更新プログラムがずらりと並ぶのが目障りな場合は、上部にある「更新プログラムの表示」のチェックを外します。更新プログラムは非表示になるため、気にならなくなるでしょう。

 なお、セキュリティ向上を目玉の一つとするWindows Vistaでは、「コントロールパネル」に専用メニューが用意されました(下図)。クリックすると、過去にインストールした更新プログラムや、現在利用可能な更新プログラムを確認できます。

「コントロールパネル」に、「更新プログラムの確認」という専用メニューが用意された。これをクリックし、表示された画面の左隅にある「更新履歴の表示」を選べば、XPのようにインストール済みの更新プログラムを確認できる