カヤックの本社は、鎌倉にあります。僕がもう1つ代表を兼任しているクーピーは自由が丘というところにあります。僕の勤務スタイルは、週の半々をそれぞれですごすという感じなのですが、この前自由が丘のクーピーにいったら、突然16小節のラブソングがかかりました。

参考:16小節のラブソング

 何が始まるのかと見ていたら、このBGMをバックに上司がその日で退職する社員に向けて、手紙を読んでいました。「今までありがとう、これからがんばってね」という内容のレターです。そして手紙が終わったら、みんなからのプレゼント。そして、みんなで盛大な拍手で送り出す。

 横で見ていて、「いやぁ、なんていい会社なんだろう」と、しみじみ思いました。誰が思いついたイベントなのか知りませんが、ここ最近辞める人への定番の行事となっているそうです。

 これクーピーだけじゃなくカヤックでも導入しよう。

 考えてみれば、僕はイベントが大好きなのです。例えば結婚式とか大好きです。特に披露宴の中で、娘から両親への手紙という定番のイベントが一番好きです。自分自身に、もう息子と娘がいるということから、両方の立場で感情移入できるし、また、その新婦の結婚観がそこにあらわれているのも面白い。

 普段は伝えてないことを、改めてその人に手紙という形で伝える。これを気恥ずかしいと思ってはだめなのです。伝える方も受け取る方も素直に受け取ることが大事。その方が人生は100倍楽しい。確かに客観的に見たら、ちょっときもいなぁ。ということもあります。カヤックの創業メンバーである3人はお互いを褒めあいます。たぶん周りから見たら、きもいです。でも、気にしない気にしない。褒められて気持ちいいのだから、どんどんのっていく。のるべきなのです。のったもん勝ちなのです。

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