今週から面白法人カヤックに静岡支社ができました。

 この設立の経緯について、今回は紹介したいと思います。

 カヤック創業期からの戦友で、庄司という社員がいます。

庄司容崇

 彼が今度結婚します。それに伴い、やむを得ない家庭の事情もあり、地元の静岡に戻らなければならなくなりました。それでも、彼から「新幹線通勤」や「在宅勤務」をしてでも、カヤックで働きたいという相談がありました。

 「どのようなワークスタイルであれば、自分という個人にとっても、カヤックという組織にとっても、良い関係になれるのか」そんなことを真剣に考えて悩んでいました。

 彼は現在27歳。技術者としてのキャリアはもう6年。本当に優秀です。大規模なプロジェクトでも技術者としてチームリーダーを務めることができ、一方で一技術者としてまだ自分自身の成長にも貪欲で、本当に勉強熱心です。

 どこの会社にいっても技術者として、しっかりした戦力になる人材だと思います。

 そんな彼が静岡に戻ってもカヤックに居続けたいと言っている。

 その考えの背景にあるものが、組織を飛び出すのが不安で、しがみついてでも残りたいという後ろ向きな姿勢であれば、「さっさと辞めて静岡の企業に就職して自分を鍛えなさい」と送りだすのですが、そういう理由でもなく、前向きで攻めの姿勢としての情熱を感じるわけです。

 そうであればなんとか考えてみたい。双方にとって良い方法を。だって僕らも庄司君とは一緒に働きたいからね。

 でも、なかなか思いつかない。

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