「だから、♪ラ~ラ~ラ~って曲よ。あなたも知ってるはずじゃない?」と妻が何度も歌うのだけれど、どうにも曲名が分からない……。そんなときに活用したいのが、米メロディスが8月に開始した音楽SNS「midomi」だ。このサービスは、知りたい曲の一節を実際に歌うことで楽曲を検索できる。

検索とコミュニティ機能を兼備

 midomiは、曲を登録するユーザーと楽曲を検索する一般ユーザーで成り立っている。

 曲を登録するユーザーはまず、ユーザー登録をして自分のマイページを作成。自分が知っている曲を実際に歌って録音する。この歌声がmidomiのデータベースに蓄積される。

 一方、曲を検索する一般ユーザーは登録が不要。パソコンにマイクやヘッドセットを接続し、midomiのページにアクセスして、知りたい曲の一節を歌う。すると、登録ユーザーが録音した曲の中から、似た曲を探し、類似性が高い順に表示してくれる。検索結果をクリックすると、登録ユーザーが歌った歌声を聞くことができる。曲によっては、そこからLISTEN JAPANやAmazon.co.jpにアクセスしてオリジナル楽曲を購入することも可能だ。

 これだけだと登録ユーザーの利点がなさそうだが、そうではない。登録ユーザーのマイページには自分が録音した曲の一覧が表示され、コメントを書き込めるようになっている。自分の歌声を聞いたユーザーから感想や意見をもらったり、ほかに「歌がうまいな」と思う登録ユーザーがいれば、お気に入りに登録することもできる。歌好きの人は、自分の歌の発表の場として使ったり、ユーザー同士のコミュニケーションを楽しんだりできるのだ。

[実際にどの程度正確に曲を検索できるのか?:次のページへ]