広大な海をまたにかけて大暴れした海賊たち。彼らでさえ、海図なしには、縦横無尽に船を操ることはできなかったに違いない。現代人の我々も同じだが、デジタル革命のおかげで、地図はパソコン上で手軽に見られる時代になった。しかし、デジタル地図のパワーを最大限引き出して使いこなしている人は意外に少ない。仕事にも遊びにも役立つ便利ワザや、趣味の世界を広げる新しい使い方もあるのにもったいない!本特集では、「目的地の地図を確認する」だけにとどまらない、デジタル地図の活用方法を紹介する。

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 「地図サービスは、目的地を探して表示する以外に使ったことがない」。もしそうだとすれば、ちょっともったいない話だ。今どきの地図サービスは、便利で役立つ機能が満載。ユーザー登録すると、一度検索した地図を保存するのは朝飯前。メール送信機能も常識で、表示した地図のURLをメールで届けることで、相手にもワンクリックで同じ地図を見てもらえる。

 GoogleやYahoo! JAPANといったポータルサイトならではのサービス連携も始まった。例えばGoogleは、「Googleカレンダー」と呼ぶオンライン予定表と「Googleマップ」を連携。予定表に住所やスポット名など場所を含んだ予定を記入しておくと、地図サービスへのリンクが作成され、クリックするとその場所を検索、表示する。Yahoo! JAPANも「アドレス帳」で同様の機能を提供している。

 以上は、最近の地図サービスならば当然備えている基本的な機能。ユーザーにとってありがたいことに、サービスが乱立し競争が激しいおかげで、各社は頭をひねり、個性的な新機能を次々と考案している。カーナビのようなルート検索、口コミ情報の取り込み、携帯電話との連携など、地図を中心としながら各種の情報とつながっている。また、「ラボ」と称して、次世代のサービスをお試しできる場合も少なくない。その多くは実用的で、出張に出かけたり観光で遊びに行ったりするシーンで、役立つものばかりである。