スライドに必要な情報を盛り込むことができたら、プレゼンテーションの本番に備えて準備を進めていく。今回は、アニメーション効果の設定について紹介する。

 プレゼンテーション本番では、1枚1枚スライドをめくりながら説明を進めていく。

 このとき、アニメーション効果を利用すると、各スライドの内容を説明するときに、説明に合わせて、自分のタイミングで、文字や図形などを順番に表示するしくみを作ることができる。

 プレゼンテーション中には、スライドをめくった瞬間に、聞き手がスライドの内容を読むことに集中してしまい、プレゼンターの存在が忘れられてしまうなんてことがあるが、アニメーション効果をうまく活用すれば、プレゼンターの説明に耳を傾けてもらいやすくなるのだ。それでは、早速はじめよう。

文字や図形を順番に表示する

 アニメーション効果を設定する方法として、ここでは2通りの方法を紹介する。

 まず、一つ目の方法は、複数のアニメーション効果をまとめて設定する方法。箇条書きの項目や、SmartArtの図に含まれる図形を順番に表示する場合などは、この方法が手軽だ。

 操作はごく簡単。たとえば、プレースホルダ内の箇条書きの項目を順番に表示するには、プレースホルダを選択して、アニメーションの動きと表示順の設定の組み合わせを選べばよい(図1)。ここでは、動きの方は、「フェード」を選択した。「フェード」は、隠れていた文字が徐々に浮かび上がるように見えてくる動きだ。また、表示順の方は、「第1レベルの段落まで」を選択した。これで、箇条書きの項目をひとつずつ順番に見せることができる。

図1 プレースホルダを選択して「アニメーション」タブの「アニメーション」の横の▼をクリック。一覧からアニメーションの内容を選択する

 また、SmartArtの図形を表示する場合も、同様に操作を行う。アニメーションの表示順を「個別」にすれば、図形をひとつずつ順に表示することができる(図2)。

図2 SmartArtを選択して「アニメーション」タブの「アニメーション」の横の▼をクリック。一覧からアニメーションの内容を選択する

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