出勤時刻と退勤時刻から勤務時間を計算するときは、「退勤時間 - 出勤時間」と引き算をすればいい。ところが、「15分未満は切り捨てて計算する」としたいケースもあるだろう。8:13を8:00とみなすような場合だ。

 このようなときはFLOOR関数を使う。FLOORは「床」を表す英単語だ。FLOOR関数は、指定した数値を、指定した間隔の下限つまり「床」方向に丸めた結果を返す関数だ。基準値に時刻を指定するときは「"0:15"」のような文字列を入力する。図1は、セルC1 に入力した時刻「09:23」をFLOOR関数で15分単位に丸めている。なお、FLOOR関数の計算結果が「0.385416667」のような小数で表示されたときは、セルの表示形式を時刻に設定しよう。

図1 FLOOR関数を使って15分単位で切り捨てたところ

 反対に切り上げて計算する場合はCEILING関数を使う。CEILINGは「天井」を意味している。余談だが、CEILINGは「セイリング」ではなく「シーリング」と読む。図2はCELING関数を使った例。CEILING関数はFLOOR関数とは逆に、指定した間隔の上限つまり「天井」方向に丸める関数だ。

図2 CEILING関数を使って15分単位で切り上げたところ